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大切にしたい文化:風呂敷(サイズ・色柄・素材編)

レジ袋有料化の動きに伴い注目を浴びているエコなアイテム「風呂敷」。
今回は風呂敷を選ぶ際の基準となる、サイズ・色柄・素材にスポットを当ててみたいと思います。

風呂敷の大きさ

風呂敷の長さの単位は通常、「巾(はば)」という単位であらわされ大きくなるにつれて巾数が増えていきます。

用途に応じて使いやすい風呂敷のサイズが様々。
おおよその用途例としてのイメージ図を参考にしてみてください。





お弁当包みやティッシュBOXとして使いたい場合
中巾(約45cm)~一三巾(約50cm)。

菓子折りを包んだり、小ぶりな風呂敷バッグとして使いたい場合
二巾(約68cm)~二尺巾(約75cm)。

風呂敷バッグやテーブルクロスなどのインテリアには
二四巾(約90cm)~三巾(約105cm)がおすすめです。



風呂敷の色柄

風呂敷の色柄を選ぶ際に注意したいのが、その使用目的です。
袱紗や手土産を渡す相手がいる場合、お祝い事なのか?お悔やみ事なのか?
相手の気持ちを考慮したその場にふさわしい色柄を用いるようにしましょう。



●紫/無地
紫は慶事・弔事どちらの席にも使用できる格式の高い色。一枚あると重宝しそうです。

●藍色や渋みのある薄緑
トーンが暗めのこれらの色はお悔やみの席でも使用できす。

●ピンク・赤/おめでたい柄
ぼかしの入ったピンクやおめでたい柄はおめでたい席に相応しい色柄です。





風呂敷の素材

絹、綿、レーヨン、ナイロン、ポリエステル・・・風呂敷に使われている素材は様々です。
素材の特徴を生かせば使い方の幅が広がります。


絹100% 博多織風呂敷
上品な光沢を帯びた正絹の風呂敷。
改まった席で使用するのに適しています。
大切な方への贈り物としても。


綿100% 濱文様風呂敷
丈夫な素材の綿は物を包んだり、運んだりするのにぴったりです。
幅広い色柄、サイズの物が販売されており、風呂敷バッグ、テーブルクロス、収納の目隠し、ほこりよけ、ギフトのラッピングなど・・・
幅広い使い方が楽しめます。



レーヨン100% ちりめん風呂敷
光沢があり、絹に近い質感でありながら、お手頃な価格で販売されています。
柔らかくて扱いやすい素材です。
水濡れに弱いので洗濯には注意が必要です。



ポリエステル100%(撥水加工)
水に強いポリエステル。その中でも、むす美のポリエステル風呂敷「アクアドロップ」は撥水加工が施されており、サッと振るだけで水滴が切れるので、 すぐに畳んで収納することができます。
急な雨から荷物やバッグをカバーしたり、レジかごバッグやエコバッグとして使ったり、テーブルクロスとしてテーブルの上に広げたり。
水に強い特徴を生かして風呂敷の使い方の幅がさらに広がります。



奥州ウール風呂敷
ウール素材ならではの使い方。
持ち手を付けてバッグにする他、ひざ掛けやショールにするといった使い方もできるユニークな素材の風呂敷です。